【緑響く 東山魁夷画文集より】 画像クリック(拡大)
緑の木立ちが湖に影を落とす、
緑一色の世界である。
それは、どこかで見た風景の記憶 ――
私の心の額縁に、
静かにおさまっている風景である。
ある時、一頭の白い馬が、
右から左へと、
水際を一直線に歩いて消え去った。
モーツァルトのピアノ協奏曲の
緩やかな第二楽章が聴こえていた気がする。
ピアノは、ひかえ目に主題の旋律を奏で、
オーケストラはその背景となって、
静かに響いていた。
(写真:長野県茅野市 御射鹿池 May 2008)
・写真は再投稿(拡大版)です。
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