桃の産地
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私が住む村は、古くからの桃の産地で、その栽培は明治中期、私塾・小諸義塾の木村熊二の奨めによって始まったと伝えられています。 明治32年(1889)、同義塾に赴任した島崎藤村は 『千曲川のスケッチ』 の中で、この地の風土の一端を下記のように記しています。 既に広く桃の栽培が行われていたことが分かります。
<島崎藤村著 『千曲川のスケッチ』 山番の章より>
冬はこの炉に焚火を絶やしたことが無いと、主人が言った。ここまで上ると、余程気候も違う。 一緒に行った学生は、小屋の裏の方まで見に廻って、柿は植えても渋が上らないことや、梅もあるが味が苦いことや、桃だけはこの辺の地味に適することなど種々な話を主人から聞いて来た。
(13 April 2023 長野県小諸市 美里の桃畑)
● こちらのブログ記事もどうぞ → 桃畑(浅間山麓)
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