中山道追分宿 分去れ
【中山道追分宿 分去れ】 画像クリック(拡大)
立原道造詩集より 「夏の旅 村はづれの歌」
咲いてゐるのは みやこぐさ と
指に摘んで 光にすかして教へてくれた ――
右は越後へ行く北の道
左は木曾へ行く中仙道
私たちはきれいな雨あがりの夕方に
ぼんやり空を眺めて佇んでいた
さうして 夕やけを背にしてまつすぐと行けば
私のみすぼらしい故里の町
馬頭観音の叢に 私たちは生れてはじめて
言葉をなくして立つてゐた
(3 July 2022 長野県北佐久郡軽井沢町 中山道追分宿)
● こちらのブログ記事もご覧ください → 信濃追分
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