星の牧場(御代田)
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庄野英二著 童話 『星の牧場』 の誕生地は信州北佐久の御代田(みよた)といわれています。 作者は南方から復員して、御代田に隣接する旧平根村横根に疎開していた師の佐藤春夫を訪ねて以来、浅間山南麓の高原をこよなく愛したと伝えられています。 作者はこの童話の誕生を次のように語っています。
「春まだ浅い日の夕方、浅間山の噴火口をずっと離れた横の方から、突然、星が一つとび上がったのを見たのです。 空中で二秒ほど光っておりまして、それから消えたのです。 それから私は空想いたしました。 あの星の落ちているところにきっと星の花がいっぱい咲いているのではなかろうかと。 そういうところから童話的空想を次第に暖めていったのです 」
浅間山南麓に広がる樅、白樺、カラマツの樹林。 この童話の清澄な世界がひろがります。
参考文献: 1965年刊 上田染谷丘高校教諭 北原明文編集 教材版
(14 December 2019 長野県北佐久郡御代田町)
●こちらのブログ記事もご覧ください → 一冊の本(星の牧場)
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