タンネの森(原生林)
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精霊が宿るとは、このような森のことをいうのでしょう。 古い山岳紀行では、シラビソ(樅属)、トウヒ(トウヒ属)、ツガ(ツガ属)などの、針葉樹の原生林を 「タンネ(樅・独語)の森」 と記している例があり、そのイメージと響きの良さから、今ではペンション、レストラン、カフェなどの名前になっているケースが見受けられます。
登山用語では、ピッケル、アイゼン、ザイル、ハーケン、カラビナ、ルンゼ、ビバーク、モルゲンロートなど、数多くの独語がそのまま日本で使われていますが、登山がまだ一般的でなかった時代、ドイツ医学を範とした医学生や、ドイツ語を学んだ学生たちによって定着したものといわれています。
タンネの森と湖と―― ワンゲルとでもいうふうな、静かな山旅を愛する登山者が多い北八ヶ岳です。
(14 June 2017 長野県南佐久郡佐久穂町 北八ヶ岳)
●こちらの記事もどうぞ 「牧場番小屋 (北八ヶ岳・駒出池)」
https://sozanan.cocolog-nifty.com/mount_/2006/10/post_6459.html
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コメント
こんにちは
北八ヶ岳の森が好きです♪
シラビソと苔に覆われたしっとりと静かな森。
タンネの森・・・本当に精霊が宿るような森。山の用語にドイツ語が多いのは医学と関連した経緯があるのですね
山への旅情がかき立てられます。
投稿: らるご | 2017年6月19日 (月) 12:22
らるご様
この山域は随分歩きました。
深い森と湖と……いいですよねえ。
北八ヶ岳の静かな山旅へ、どうぞおいでください
投稿: 蒼山庵 | 2017年6月19日 (月) 22:01