八ヶ岳高原線沿線/野辺山原
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小諸・佐久方面から上がってきた二両編成のデイ―ゼル列車は、八ヶ岳の主峰を仰ぐ野辺山原を横断し、甲信国境の日本鉄道最高地点(標高1375m)を経て、清里、甲斐大泉、甲斐小泉、小淵沢へと高原駅を下っていく。
深田久弥は、著書 『日本百名山・八ヶ岳』 の中で、野辺山原など八ヶ岳の広大な裾野について、次のように著しています。
―― その広大な斜面は、野辺山原、念場原、井出原、三里原、広原、爼(まないた)原 などに区分されて、一様のようでありながら、それぞれの個性的な風景を持っている。 風景というより、むしろ雰囲気と言おうか。例えば高原鉄道小海線の走る南側の、 広濶な未開地めいた素朴な風景と、富士見あたりの人親しげな摺曲の多い風景とは、 どこやら気分が異なる。高原を愛する逍遙者にとって、八ヶ岳が無限の魅力を持っているのは、 こういう変化が至る所に待っているからだろう。
(8 February 2017 長野県南佐久郡南牧村 野辺山高原)
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