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2015年9月 7日 (月)

戸隠連山とそば畑

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【 そば考 (Fagopyrum esculentum) 】        画像クリック 拡大

 信州といいますと古くから蕎麦所として知られていますが、子供の頃には蕎麦を目にすることはありませんでした。 養蚕が盛んな時代で、郷里の上田小県地方では畑という畑は桑畑になっていて、蕎麦を栽培することはなかったのです。
 水田は二毛作で、裏作として麦が作られ、”ぶちいれ(手打ちウドンを野菜汁に入れたもの)” や ”スイトン” などの粉物が第二の主食になっていました。 蕎麦よりもウドンに親しみを覚えるのは、子供の頃に慣れ親しんだ母親の味のせいでしょう。
 長い歳月の中で郷里の田園風景も随分変わりました。 あの緑の桑畑はすべて姿を消し、その跡や休耕田には蕎麦の白花が広がっています。 農林水産省の平成26年度統計は、信州の蕎麦収穫量は北海道に次いで全国第二位と伝えています。

 (Photo : 2 September 2015  長野県長野市 戸隠のそば畑)

●こちらの記事もどうぞ 「蚕都の記憶」
https://sozanan.cocolog-nifty.com/mount_/2006/01/post_0f90.html

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