フォトスケッチ 蔵
【 フォトスケッチ 蔵 】
ギャラリーの奥まった場所に豪壮な蔵がたっている。 豪商大和屋呉服店の蔵で、北国街道の宿場として、また商都として栄えた往時の小諸を代表する建物である。 明治30年代、豪商大和屋の山荘に招かれた島崎藤村は、その道すがらに見たこの町の印象を 『 千曲川のスケッチ 』 に次のように記している。
―― 町屋の軒を並べた本町の通を一瞥して、田圃側の道へ出た。 裏側から小諸の町の一部を見ると、白壁づくりの建物が土蔵のものに混じって、堅く石垣の上に築かれている。 中には高い三層の窓が城郭のように曇日に映じている。 その建物の感じは、表側から見た暗い質素な暖簾(のれん)と対照を成して土地の気質や殷富(とみ)を表している。
小諸では平成11年から取り組んでいる街並み環境整備事業によって、歴史ある建物や街並みの保存とそれを活かした、美しい町づくりが進んでいます。
●こちらの記事もどうぞ 「小諸市本町界隈」
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https://sozanan.cocolog-nifty.com/mount_/2014/09/post-5dd6.html
(1 October 2014 長野県小諸市本町にて)
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