時代の記憶
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実家の古い書類の中から、戦時国債が数多く見つかった。 大東亜戦争割引国庫債券(大日本帝国政府) 昭和十八年二月二十二日発行 とある。 昭和十八年といえば、父親が満州事変、支那事変に続いて三度目の召集によってインドネシア方面へ出征した年である。 ガナルカナル島撤退など戦況は劣勢に転じますます厳しくなろうとしていた。
父親から戦時国債のことは何も聞いていなかったが、おそらくは覚悟の出征を前にして、残していく家族や子供のために購入したものと思われた。 戦没者310万人といわれる大戦から69年、父親、母親が生きた戦争の時代を彷彿とさせる戦時国債(債券)である。 世界平和を願わずにはいられない。
(14 August 2014 長野県上田市 実家にて)
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