« 小麦畑の道 | トップページ | 絵本作家 田島征三さん »

2014年7月 3日 (木)

麻の葉模様

140701s_dscf2994

【 麻の葉模様 】    (画像クリック 拡大)

 「 御牧ヶ原フォト随想展」 に、ブログ仲間の埼玉のYさんが来てくださった。 七年ぶりの再会も、ブランクをまったく感じさせず、知己そのままに打ち解け合えるのが、ブログの良いところである。 「 母が作ったものですが、奥様へどうぞ。 お世話になっている方へ差し上げてと、母が言っていました。 九十一歳になりました 」 と、上品な刺し子の布巾を手渡してくれた。 
 伝統的な「麻の葉模様」と「千鳥模様」に、ふと、四十年ほど前に開発を担当した、アパレル業界向のCNC大型縫製機械のことを思い出した。 約一年間、随分苦労をしたが、新たな制御方式で、それまでの倍速の縫製性能を達成した時は安堵感でいっぱいであった。 試験運転で、60インチ巾の布地いっぱいに縫製され、高速で次々に繰り出される連続模様、その時のテスト模様が 「麻の葉模様」 だったのである。
 Yさんの母上のことは、ブログでよく知っている。  時々、岡山から出てこられて、娘さんのYさんのご家族やペットの犬たちと過ごす様子がほのぼのと綴られている。
 頂戴した布巾もおそらくはそんな時に作られたものと想われた。
 丁寧に縫われた布巾の一針一針からはご家族への思いや温かなお人柄がそのまま伝わってくる。  かつての開発テーマを思い起こさせた 「麻の葉模様」。 家内は心温まる布巾を手に 「 もったいなくて使えない 」 と云った。

 (1 July 2014  長野県小諸市 自宅にて)

|

« 小麦畑の道 | トップページ | 絵本作家 田島征三さん »

コメント

蒼山庵さん、1日にはありがとうございました。
7年ぶりなのに、お目にかかってすぐ「お久しぶりです^^」と
気軽に申し上げた時、1年ぶりのような感覚でした。
本当!蒼山庵さんの仰る通りブログのお陰なんですね
親しくして頂きましてありがとうございます

大型縫製機械の開発、高度成長期企業戦士としてご活躍されていた頃ですね。
開発された機械の連続模様が麻の葉とは・・・光栄な気がします

刺し子は、母が埼玉に来た時のライフワークになっていて、
私が図案を描くと簡単なものなら一日で仕上げます。
長野の蒼山庵さんのお宅で使って頂けると母も喜ぶと思います。
又刺しますので・・・母がですが^^;・・・奥様に是非、
気軽にお使い下さるようにお伝え下さいね。

きれいなお写真にして頂きまして、
又、過分なご紹介を頂きましてありがとうございます

投稿: ヨピ | 2014年7月 4日 (金) 13:08

ヨピ様

先日は、たいへん遠いところをおいでいただき、また、お母上の素敵な
刺し子作品を頂戴し誠にありがとうございました
家内ともども感謝申し上げます。
九十歳代でこのような見事な刺し子をされるお母上に敬服です
ますますお元気であらせられますよう、刺し子の御礼とともにお伝え
いただきたくお願いいたします。 
時節がら健康には十分留意されますように
みなさまのご健康をお祈りいたします

投稿: 蒼山庵 | 2014年7月 4日 (金) 14:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 小麦畑の道 | トップページ | 絵本作家 田島征三さん »