【小諸散歩・商家】
島崎藤村は、著書 『千曲川のスケッチ』 の中で、明治三十年代の東信濃の商都・小諸の様子を、次のように記しています。
―― 裏側から小諸町の一部をみると、白壁づくりの建物が土壁のものに混って、堅く石垣の上に築かれて居る。 中には高い三層の窓が城廓のやうに曇り日に映じて居る。 その建物の感じは、表側から見た暗い質素な暖簾と対照を成して、土地の気質や殷富を表して居る。
本町から荒町へ。 時を経た商家の建物は今も使われていて、街は奥深い佇まいを見せています。
(フォトスケッチ : September 2009 長野県小諸市 本町の表通り)
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