たてしなの歌 より
尾崎喜八著 『 たてしなの歌(1934年)』 より
「牧夫の言葉」
「 淋しいということは感じません。 淋しいと思うのは却って町中にいる時です。
若い者と二人で此処におって、牛や馬ばかり相手に暮らしていると、知らず識らず
のうちに自然の賑やかさとか豊かさとかいう物を見ることを覚えて、本当の淋しさ
や単調などという感じは、却って町の生活にあるという気がしてきます 」
(Photo .: 11 August 2009 長野県小県郡 長和町 蓼科山麓の牧場)
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