阿弥陀堂だより
映画 「阿弥陀堂だより」 より (おうめ婆さんの言葉)
雪が降ると山と里の堺がなくなり、どこも白一色になります。 山の奥にある御先祖様たちが住むあの世と、里のこの世の堺がなくなって、どちらがどちらだかわからなくなるのが冬です。
春、夏、秋、冬。
はっきりしてきた山と里との境が少しづつ消えてゆき、一年がめぐります。
人の一生とおなじなのだと、この歳にしてしみじみ気がつきました。
お盆になると亡くなった人たちが阿弥陀堂にたくさんやってきます。
迎え火を焚いてお迎えし、眠くなるまでお話しをします
話しているうちに、自分がこの世の者なのか、あの世の者なのか
分からなくなります。
もう少し若かった頃はこんなことはなかったのです。
恐くはありません。
夢のようで、このまま醒めなければいいと思ったりします。
(出典 : 映画 「阿弥陀堂だより」 公式HP)
(写真 : 平成二十二年六月十二日 長野県飯山市福島集落 ロケ地にて)
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