浅間山を望む高台で
【浅間山を望む高台で】
浅間山は、黒班火山、仏岩火山そして現在に至る前掛山火山から成る三重式成層火山であるという。 徐々に高度を上げる樹林帯、V字形に浸食された谷には、黒班火山の大崩壊で残った牙山(ぎっぱ)の岩頭が黒々と連なっている。
浅間嶺の空の蒼さ、淡雪の白さ。 眼を転ずれば、はるか小諸の街そして人々の営為。 島崎藤村は、「高原の雲の観察記録」 の中で小諸の風光を次のように記しています。
・春より秋へかけて雨すくなきこと一つなり
・海面を抜くこと三千尺 殆ど筑波の嶺と同じ高さなること一つなり
・東北の間は浅間一帯の山腹に倚ること一つなり
・空気の清澄なること一つなり
・高原の上にして天の広潤なること一つなり
(Photo. : February 2010 長野県小諸市 小諸高原美術館にて)
●関連記事 : こちらもどうぞ → 山は浅間山(島崎藤村)
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コメント
先月、しなの鉄道の平原駅にて、名刺をいただいた者です。名刺にありました「信州・浅間山麓から」を検索しましたところ、すばらしい写真がたくさん掲載されていて驚きました。撮影された場所の多くは、訪れたことのあるところですが、写真のアングルの良さと季節感たっぷりの描写力に感嘆いたしております。信州の高原の空気が、画面から漂ってくるようで癒されます。(TY生)
投稿: TY生 | 2010年4月 4日 (日) 21:23
TY生さま
しなの鉄道の撮影は、この高台からどうぞ。
ご覧いただきましてありがとうございます。
お会いした時の平原の農業用水路の巡視や、村の広報紙の発行も終り、ようやく
任期満了となりました。来週は平原の高台にコナラ約1900本の植樹を行います。
土、日は、ブログに掲載の御牧ヶ原の「読書の森」におることが多いです。
どうぞおでかけください
投稿: 蒼山庵 | 2010年4月 4日 (日) 22:11