掃除魔
【掃除魔】
投げ入れの、玄関のヤシャブシが新しくなり、南谷で手折ってきたというツルウメ
モドキが添えてある。 台所の方では、棚の開け閉めや食器の音が頻りにしている。
明日から師走 ―― 気早な ”掃除魔” が箒を手に、家の内外を飛びまわり始め
た。
(30 November 2009 長野県小諸市 自宅にて)
●関連記事 : こちらもご覧ください → (掃除魔) ゲミュートリッヒ ペンション
【掃除魔】
投げ入れの、玄関のヤシャブシが新しくなり、南谷で手折ってきたというツルウメ
モドキが添えてある。 台所の方では、棚の開け閉めや食器の音が頻りにしている。
明日から師走 ―― 気早な ”掃除魔” が箒を手に、家の内外を飛びまわり始め
た。
(30 November 2009 長野県小諸市 自宅にて)
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【冬の蝶】 紋黄蝶(白型♀) Colias erat
降霜があった日、村はずれの小屋の陽だまりに見た一頭の蝶 ―― 静謐の時。
(November 2009 長野県小諸市 自宅近くで)
【浅間山麓を行く しなの鉄道115系】
林がぽっかりあいて、電車のレール音が軽やかに聞こえてきたのは、緑の葉を
鬱蒼と繁らせていたハリエンジュの中隊が、すべての葉をすっかり大地へかえして
しまったからなのでした。
(フォトスケッチ : November 2009 長野県小諸市 小諸駅~平原駅間)
【朽ち葉】
Tajikenさん主宰の「ヴィーナス画塾」があったのか、スケッチブックの上に置か
れた朽ち葉。 虫くいの穴。
(フォトスケッチ: 23 November 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原・読書の森)
【 御牧ヶ原・いちご平 】
ふもとの二つの街からやってくる路線バス ―― 「いちご平」 はその終点の停留所です。 標高800mにひろがる広大な空。 高燥台地を上がってきた小さなバスは、「天空のバス停留所」 と云った風のこの停留所で折り返し、それぞれの街へ戻っていきます。
この辺り一帯は、かつてイチゴの栽培や品種改良が盛んに行われていたと云われています。 「日本のイチゴのふるさと」 と伝えられていますが、今は往時を知る人もなく、地名が物語るのみとなっています。
馬鈴薯畑、小麦畑が空に接して続く 「いちご平」 です。
(9 November 2009 長野県 小諸市&東御市 御牧ヶ原・いちご平)
【メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides】
「 メタセコイアではないでしょうか 」 とA氏。 それは初冬の、徐々に色をなくしていく広がりの中で、一際あざやかな残照の色をみせていたのでした。
(19 November 2009 長野県佐久市 駒場公園)
【ドラム缶】
魅かれる色合いのドラム缶が並んでいる。
分別された螺旋の切り粉 ―― 鉄鋼、アルミ、真鍮。
…… G00X80Z130 …… G01Z100F0.12
丘下の小さな工場はライトブルー、 NC旋盤の音がしている。
(Novemver 2009 長野県小諸市 御牧ケ原にて)
【 なごりのカエデ (Acer palmatum) 】
前線を伴った低気圧が東へ進み、浅間連峰は雪になった。
木々をわたるエナガの群れ、森の小径に人影はなく、
S氏の山小舎のカエデが一本、なごりの色をみせている。
(18 November 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原にて)
【十一月の空】
葉を落とした独立樹。
遠く 三方ヶ峰・高峰・黒斑・浅間の山々。
氷晶雲が上層をわたる季節風にのって去来する。
(15 November 2009 長野県東御市 御牧ヶ原にて)
【二十四節気立冬】
昨夜の雨が雲となって浅間山麓を流れている。
季節は二十四節気立冬、
落葉のクヌギ林、裸梢をわたる大気が紫紺の色を深めている。
(14 November 2009 長野県小諸市 千曲川・小諸大橋にて)
【読書の森の動物たち】
・ いぬの 「ノン」
けむくじゃらの中にまんまるの眼が覗いている。 ”今日は散歩なし” と察した
のか、いつもとはまるで態度が違う。 時々いかにも義理だといった風に尾っ
ぽを振る ―― こちらも、しらない振りをする。
●関連記事 : こちらもどうぞ → 読書の森のノン
・ヤギの 「くろべえ」&「かのん」
ずいぶん大きくなった。 こちらの姿を見つけるや、メェ~ メェ~と騒ぎたてる。
大体はロープを絡ませて身動きがとれなくなっている。
「 もう少し利口になったらどうだ 」 などとブツブツ云いながら苦労して救い出す
が、 別段、ありがたそうな顔をするでもない。
●関連記事 : こちらもどうぞ → かのんとくろべえ
・ろばの 「ジグ」
加減はしているようだが、大きな頭で頭突きをしてくることがある。 こちらもす
かさずハンマーパンチ! 大きな頭がポコっと鳴る。 少々乱暴だが、互いに
親愛の情のようなものだと思っている。
飼い主のユウさんが見ていなかったかと、周りを見まわす。
●関連記事 : こちらもどうぞ → 春がきた
(13 November 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原・読書の森にて)
【落葉松の道を行く (Larix kaempfen)】
からまつの林を出でて、
からまつの林に入りぬ。
からまつの林に入りて、
また細く道はつづけり。
北原白秋が浅間山麓で詩 『 落葉松 』 をうたったのは大正11年 ――.。
からまつに代表される佐久地方の美しい風光が容つくられたのは、明治10年か
ら20年代にかけて行われた植林によるものという。
高燥の地に続くからまつ林、落葉が金色の細雨となって降りそそいでいる。
(12 November 2009 長野県 浅間山麓にて)
【燈明】
案内された庫裡は、たたき土間が青く光り、大梁がうねりを成す深遠世界。
現代アートと云った風な灯かりが、心底を照らす燈明のようにともっていた。
(27 October 2009 長野県大町市 霊松寺にて)
【八ヶ岳高原線 (JR小海線)の旅】
八ヶ岳高原線の旅、車内が急に明るくなるのは、列車が時折、黄金に光る
カラマツ林に入るからでした。
(フォトスケッチ : 2009年秋 長野県小諸市 JR小海線 美里~三岡駅間)
【茶房 どくしょの森】
「 どなたもどうかお入りください 決してご遠慮はありません 」
―― いりぐちの扉にそんな文字を見たような気がしました。
(8 November 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 茶房.「読書の森」)
【りんどう (Gentiana scabra)】
人々の歴史や遠い想い …… すべてを藍紫の色にこめて語るがごとし。
(フォトスケッチ : 2009年秋 長野県南佐久郡 佐久穂町 八千穂高原にて)
●古くから愛されてきたこの気品のある花は長野県の県花になっています。
禅寺心池、 霜葉深水に落つ。
(3 November 2009 長野県佐久市 曹洞宗 洞源山 貞祥禅寺)
色はいらなくなり
とおの昔に捨てた
もう名前も知らない
賑やかだけど聞いてはいない
ただわたしはわたしの日常を泳ぐ
鮮やかな光りの中を
このこころを平らかにして
( 4 November 2009 詩 ルカ )
【赤屋根のキャビン】
森と丘の御牧ヶ原台地。 農大の森の十字路近く、アンデルセンの丘と云った
ふうのなだらかな丘にたつ、赤屋根の小さなキャビン。
ひと際大きい看板には ”焼きたてパンの店 Coppery コッペリー ” とあります。
小さなワゴンに行儀よくならぶパンたち ―― ふしぎの森の魔女ならぬ 陽気で
やさしい親子がいとなむパン屋さんです。 ちょっとのぞいてみたい気分になりま
すね。
(フォトスケッチ : October 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 千曲ビューラインにて)
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