金木犀の香り
【金木犀の香り】
上州初秋、車の通りや街の通り、どの通りでも金木犀の香りがしていた。 冬が
厳しい信州・小諸佐久地方ではほとんど見かけることのない花木である。
「金木犀の香りがしたら そろそろ衣更え……」 上州ではそんな諺があるという。
連休のミニコンサートがあった日本シャンソン館。 中庭でもほのかに香りがして
いた ―― 庭奥の樹木の中に黄金色に咲く花群れが見えた。
(22 September 2009 群馬県渋川市 日本シャンソン館にて)
あたたかい掌に金色の十字架をひとつのせ
たったひとつの向こうに冷たい空の薫りを想っていた
見えなくてもあるって
わかってるけど
わかってるけど
(23 September 2009 詩 ルカ)
| 固定リンク
コメント
あたたかい掌に金色の十字架をひとつのせ
たったひとつの向こうに冷たい空の薫りを想っていた
見えなくてもあるって
わかってるけど
わかってるけど
投稿: ルカ | 2009年9月23日 (水) 12:56
ルカ様
いつもありがとうございます。
> たったひとつの向こうに冷たい空の香りを想っていた <
―― 『 金木犀の薫るころ 』 そんなシャンソンの詩ができそうですね。
投稿: 蒼山庵 | 2009年9月23日 (水) 19:30
蒼山庵さん。
いつもありがとうございます。
金木犀は、必ずと言ってよいほど、
姿を見る前に香りでその存在を知らされます。
あのひんやりとした空気の香り・・・
今年はまだ出あっていません。
きっとまたいきなりでびっくりするんだと思います。
投稿: ルカ | 2009年9月23日 (水) 19:50
私のふるさとは群馬県前橋市。金木犀は実家の門の脇に大きな木があって懐かしい大好きな木です。長野県には少なくて残念に思っていましたが、たたまた先日、小布施に行きましたら、金木犀を垣根にしているお宅があり、懐かしい香りに再会できて胸がいっぱいになりました。
金木犀は母のにおいであり父のにおいです。
写真はもちろん、ルカさんの詩、いつもすてきですね。
投稿: くまのプーさん | 2009年9月23日 (水) 21:36
くまのプーさん様
上州路では、プーさんのご実家のように、大きな金木犀のある家を方々で
見かけました。 花の香りとともにあるご家族の思い出、ほのぼのとしてきます。
投稿: 蒼山庵 | 2009年9月23日 (水) 23:55