丸ポストのある風景(小諸市市町通り)
【丸ポストのある風景(小諸市市町通り)】
本陣問屋場、脇本陣の残る北国街道小諸宿・市町の通り。
行く道六町半 ―― ひだり布引観音道 みぎ善光寺道。
(31 August 2009 長野県小諸市 市町にて)
●こちらの記事もご覧ください → 丸ポストのある風景(小諸市本町通り)
【丸ポストのある風景(小諸市市町通り)】
本陣問屋場、脇本陣の残る北国街道小諸宿・市町の通り。
行く道六町半 ―― ひだり布引観音道 みぎ善光寺道。
(31 August 2009 長野県小諸市 市町にて)
●こちらの記事もご覧ください → 丸ポストのある風景(小諸市本町通り)
【風の偏倚】
すべてこんなに錯綜した雲や空の景観が
すきとほつて巨大な過去になる
意識のやうに移ってゆくちぎれた蛋白彩の雲
宮沢賢治 『春と修羅』 風の偏倚より
(Photo : September 2006 長野県佐久市 石神にて)
●こちらの記事もご覧ください → 宮沢賢治 『高原(春と修羅より)』
【クサフジ (Vicia cracca)】
クサフジの花の草叢深くで、ひそやかにころがるような虫の音。
暑さのおぼえのないまま、この夏は過ぎようとしています。
(24 August 2009 長野県小諸市 美里にて)
【赤沢森林鉄道】
Sさん夫妻と訪ねた信州木曽・赤沢自然休養林。
巨木の森を ―― 小さなディ―ゼル機関車に引かれた軽便列車が、こどもたち
の歓声を乗せて走りぬけて行きました。
(22 August 2009 長野県木曽郡 上松町 赤沢森林鉄道 丸山渡停車場)
【1989年 ノイシュヴァンシュタイン城】
古いアルバムの一枚の写真。 この城を訪れたのは、1989年9月、ハノーバーで開催されたEMOショー(国際工作機械見本市)への途中でした。 この年は、後に”1989年革命”と呼ばれる東欧の民主化革命が連鎖的に起こった年でありました。 周りの状況がよく分からずにおりましたが、ベルリンの壁崩壊はわずか54日後のことでした。
活況を呈していた見本市、バブル景気の絶頂期にあった日本は、やがて ”失われた10年” と云われる平成不況へ入っていきます。 懸命だった仕事、私の技術屋渡世も後半期にさしかかっていました。 そんな頃の記憶が蘇る写真です。
(フォトスケッチ : September 1989 独・バイエルン州シュヴァンガウ)
【残暑】
「心配しやしたが暑さが戻って ようごわした(よかった)」 と、老農夫のN さん。
若穂が出始めた水田を真昼の風がわたっています。
(16 August 2009 長野県小諸市 南谷にて)
【YUSHI CAFE. 天保堂ギャラリー】
山あいの小さな町のちいさなギャラリー
家族の知人Rica Koikeの写真展、 テーマは ” Le reve 夢 ”
(フォトスケッチ : 17 Aug. 2009 長野県佐久市望月 YUSHI CAFE.にて)
【エノコロクサ (Setaria viridis)】
別名 ” 猫じゃらし ”、 いつだったか隣のおばあさんが大事にしていた小猫に
クルクル試したら、猫も目をまわすことが分かった。
雑草中の雑草のように思われがちであるが、こうして手にして見ると、ずいぶん
優しくそして上品である。
(17 Augusut 2009 長野県小諸市 自宅にて)
【古刹の道】
曹洞宗洞源山貞祥禅寺、 杉木立の中に好ましい苔道があって、島崎藤村
旧宅(移築)の方へと続いていた。
(平成二十一年八月十五日 長野県佐久市 曹洞宗洞源山貞祥禅寺にて)
●こちらの記事もご覧ください → 島崎藤村(小諸時代)旧宅にて
【 不時着 】
深夜、小学生のM くんが目を覚ましますと、BSパラボラアンテナが不思議な音声を捉えていました。
メーデー メーデー …… 大マゼラン銀河基地応答願……
○※▽◇ 遭難△▽不時着○※▽ 太陽系第3惑星……
北緯36度18分28秒 東経138度27分1秒…… 救出
○※▽ ◇ 救出 ※◇○▽ …… 救出
コチラハ…… マゼラン○○母船7531…… ラジャー
「それは、夜空に光るヤマネコ座の前足の辺りから、淡い光りを放ちながら地表近くまで降りて来ました。 そして星の形をした光りをバァ~っとまき散らすと、枝豆畑に着地したのです。 それから、コテッと倒れたのです」 ―― M くんはそう話しています。
村人たちは、不思議な球体を遠まきにして、なにがなんだかまるで解らないと云った風で顔を見合わせるばかりでした。 球体が、かすかに身震いするように動いたのですが、誰も気がつきませんでした。
(太陽系第3惑星 北緯36度18分28秒 東経138度27分1秒 地点にて)
【北アルプス見ゆ】 穂高・槍ヶ岳連峰
変に静かな時がながれています。
弧状列島に向かって八月の台風が北上しています。
(10 August 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原・狼森にて)
【山栗 (Castanea crenata)】
お盆前のお墓掃除、地蔵堂山上の山栗が青いイガをつけていた。
光景の中に、秋がひそかに織りこまれる立秋の頃。
(平成21年8月9日 長野県上田市 塩田平にて)
【平原水門にて】
農業用水路の見廻りで平原水門の調整に行った。 朝霧の中をしなの鉄道軽井沢行の一番電車が走りぬけていった。 今日も雷雨があるだろうか、湿った空気が流れ込み、大気の不安定な日が続いている。
(8 August 2009 長野県小諸市 平原水門にて)
【ハラビロトンボ (Lyriothemis pachygasta)♀】
庭にハラビロトンボが来ていた。 空の色をした花が咲いていたその後の乾茎が
気にいったのか、翅を休めては飛びまわっていた。
麦刈りの手伝いの頃に現れるトンボで、その色から、こどもたちは親しみをもって
「麦わらトンボ」 と呼んでいた。
遠い記憶の麦田のそよぎを思いださせるトンボである。
(7 August 2009 長野県小諸市 自宅にて)
【ネムノキ (Albizia juligrissin)】
夏の白光のなかに溶け込んでしまった淡い紅色 ―― 密やかに、また、憂いを
もって歌われる合歓(ねむ)の木です。
昼は咲き夜は恋ひ寝(ぬ)る合歓木(ねぶ)の花
君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ (万葉集)
象潟や雨に西施がねぶの花 (芭蕉)
(1 August 2009 長野県小諸市にて)
【カサゴ (Sebastiscus marmoratus)】
I さんから、クール宅急便が届いた。 見事なカサゴ ―― 金沢八景沖での昨日
の釣果という。 「 鰭に毒があるので注意して …… 」 と、コメントがあった。
煮つけにすると家内はいう。 酒は信州佐久の酒がよい。
(フォトスケッチ : 2 August 2009 長野県小諸市 自宅にて)
●こちらの記事もご覧ください → 信州 ・酒の郷
【蝉しぐれ】
「 御牧ヶ原高原の光を探し出し、その光を示す …… 」 駒澤大学 グローバル・
メディア学部の夏合宿21名の学生さんと御牧ヶ原台地をめぐりました。
蝉しぐれ、声からすればエゾセミ ―― ねむの木の朝
(1 August 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原・読書の森にて)
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