信州小諸・荒町界隈
【信州小諸・荒町界隈】
昭和ノスタルジア ―― 甍の美しい通り、旧北国街道・荒町界隈です。
(フォトスケッチ : August 2008 長野県小諸市 荒町にて)
【 ゆうすげ (Hemerocallis citrina Baroni) 】
野に月のいろ遷して一夜花
(フォトスケッチ : July 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原にて)
【姫女苑 (Erigeron anuus)】
北アメリカからの帰化植物で、明治初期に伝わり、鉄道とともに日本全国に広が
ったという。 自動車などに付着して種が運ばれたのか、標高2000mに近い高地で
も見かけることがある。 田畑の土手などでも大いに繁殖し、農家にとっては目の敵
のような草である。 ビーバーなどで一気に刈り払われるが、いつの間にかまた咲
いている。
夏の野の白い花群 ―― 「姫女苑」という名や、「素朴で清楚」といった花言葉は
そんな生命力を知る前につけられたのかと思ったりもする。
(26 July 2009 長野県小諸市 自宅付近にて)
【大根 (Raphanus sativus)】
「辛味が丁度いい ちょっとでかいが この間のお礼 …… だ」 Kさんがいつもの
ように軽トラックでやってきた。
径三寸 長さ二十寸あまり ―― 見事な 「はたけ直行便」である。
(21 July 2009 長野県小諸市 自宅にて)
【ロバのいる風景】
ロバと一緒にいると、心がいっそうやさしくなります。
(フォトスケッチ : 19 July 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 「読書の森」にて)
●関連記事 : こちらもご覧ください → ロバ小屋で
【オオムラサキ蝶 Sasakia charonda (Hewitson,1863)】
「クヌギの木に美味しいものを下げて 蝶や昆虫たちに集まってもらってください」
そんなお願いメールを 「読書の森」 のモンデン・キント先生に送信しておいた。
―― 梢高く、ズームレンズを横ぎる青紫の影がある。
「蝶好きの少年をオオムラサキのいる場所に連れていってくれませんか」 先日、
そんなメールが安曇野在住のTさんからあった。どうやら約束は果たせそうである。
(19 July 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 茶房 「読書の森」 の丘にて)
●オオムラサキ 学名は Sasakia charonda(Hewitson,1863)
日本の国蝶 タテハチョウ科の大型美麗種
夏休み中は「読書の森」で ” 運が良ければ ” 観察できると思います。 双眼鏡
があればベター。
【林檎 (Malus pumila)】
終日、西北西の強い風が吹きました。
大きな林檎の木が、白い葉裏を光らせて湧きたつようにゆれておりました。
(フォトスケッチ : 15 July 2009 長野県小諸市 自宅窓にて)
【梅雨明け】
気象庁が、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表。
標高800m、高峰山麓の棚田に風わたる。
(フォトスケッチ : 14 July 2009 長野県小諸市 天池集落にて)
●こちらの記事もご覧ください → 佐久の空(小諸市天池)
【展覧会ポスター】
夏ツタが下がる開き戸に貼られた 御牧ヶ原大好きな人たちの展覧会ポスター
画鋲と色ちがいのピンと ちょっとしわしわ おおらかさが何ともいいですね
(12 July 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 茶房「読書の森」にて)
【夾竹桃 (Nerium indicum)】
夾竹桃(Nerium indicum)の夏、 日本シャンソン館パリ祭コンサート2009。
(11 July 2009 群馬県渋川市 日本シャンソン館にて)
【メスグロヒョウモン蝶(雄) Damora sagata】
写真のちょっぴり派手な豹紋柄はメスグロヒョウモン蝶の雄です。 雌はメスグロ
ヒョウモンというとおり、いつもシックなブルーブラックの装いでやってきます。
七月、高原の森はヨツバヒヨドリ草の白い花群。
(22 July 2008 長野県南佐久郡 八千穂高原にて)
●こちらもご覧ください → メスグロヒョウモン蝶の雌(写真)
【旧街道の町】
旧中山道・望月宿の通り ―― かつて五街道と云われた往来は、今は暮らしの
道として静かな佇まいを見せています。
(フォトスケッチ : July 2009 長野県佐久市 中山道・望月宿)
【雪国】
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。
信号所に汽車が止まった。 向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。 雪の冷気が流れこんだ。 娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように 「 駅長さあん 駅長さあん 」 明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。
もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。
(川端康成著 『雪国』より)
川端康成著『雪国』ですが、今も読まずにおります。 冒頭にながれる静謐な叙情がすべてをもの語るかのような、そんな想いがあるのです。
(フォトスケッチ : 平成21年7月5日 新潟県南魚沼郡 越後湯沢にて)
【ひそやかなひかり 蛍】 写真提供 : Mr. M. Sakurai
「蛍がたくさんでています」 そんな知らせがあってからも、仕事が重なってしばらく
は出られないでいました。 御牧ヶ原の闇に明滅するひそやかな光り ―― そんな
情景を想い浮かべておりましたら、ご近所から写真メールがとどきました。
(写真提供 : Mr. M. Sakurai July 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原笹沢川)
川面
(3 July 2009 長野県佐久市 千曲川にて)
漣のなかにまじる
小さくても確かに
キラと光るあの声
ここでこうして
いつもさがしている
見つけても見つけても
留まってはくれないのだけど
会うことは叶わないのだけど
(4 July 2009 詩 ルカ)
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