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2009年2月10日 (火)

真空溶媒

090210_img_0071

【真空溶媒】

 すなはち雲がだんだんあをい虚空に融けて
 たうたういまは
 ころころまるめられたパラフヰン製の団子になって
 ぽっかりぽっかりしづかにうかぶ
                      宮沢賢治 『春と修羅』 真空溶媒より

                       (Drawing : February 2009  長野県小諸市)

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コメント

蒼山庵さん。

先日の小さい水玉もおもしろく
賢治さんの世界がぴったりで
何度も拝見しておりましたが・・・

この大きさで見ると
それぞれが顔のようで
なにやら楽しいおしゃべり声が
聞こえてきそうです。
耳をすませてみます。

投稿: ルカ | 2009年2月14日 (土) 22:58

ルカ様
パラフィン製の団子はいよいよ大きくふくらんで、まるでちいさな子どもたちの
世界のようでありますが、 さてさて 詩人・ルカさんの耳にはどんな声が
届いているのでせう

投稿: 蒼山庵 | 2009年2月15日 (日) 00:49

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