芦ノ尻集落で
【芦ノ尻集落で】
海抜850m、道祖神で知られる集落の道を登って行くと、その先は小さな棚田
になっていて、白銀に輝く端麗な 白馬三山 (鑓、杓子、白馬) がせり上がるよう
に見えてきたのでした。
(January 2009 長野県長野市 旧大岡村 芦ノ尻集落 にて)
【芦ノ尻集落で】
海抜850m、道祖神で知られる集落の道を登って行くと、その先は小さな棚田
になっていて、白銀に輝く端麗な 白馬三山 (鑓、杓子、白馬) がせり上がるよう
に見えてきたのでした。
(January 2009 長野県長野市 旧大岡村 芦ノ尻集落 にて)
ボンバルディア DHC-8-Q400型機(JA844C)
航空機に心躍らせるのは子供も大人も変りないようです。 一昨年思いがけず乗
ったオーストリアンアローの Bambardier Q400。 スマートな機体に6枚ブレード
のプロペラ、全74座席、客同士の温もりを感じるようなこじんまりとした機内。あの
YS-11以来、いつかは乗ってみたいと思っていたプロペラ機でした。
冬の日、それは中欧の旧い都市を結ぶ、とりわけ印象深い 美しい夕べのフライト
でありました。 日本国内ではJAL(写真)とANAが合計25機運航しているとのこと
です。
(January 2009 長野県松本市 信州まつもと空港 にて)
【小諸の四季】
島崎藤村は風光の観察記録の中で、小諸の四季を次のように記しています。
おそらくは、東京の尺度で解りやすく説明すればということでしょう。
小諸の四季は四月・五月を春とし、六月・七月・八月を夏とし、九月・十月を秋と
し、十一月より翌年三月までを冬とすべし。
冬季は五ヶ月の長きに渡るなり。 春は都より遅きこと一月にして、梅花漸く四月
に開き、秋は都より早きこと一月にして、霜葉既に十月に紅なり。 十月の二十三
日には初霜野辺に至り、十一月の七日には初雪浅間にかゝりぬ。
参考文献 : 小諸市・竹沢書店発行 林 勇 著 『 浅間山と千曲川と小諸 』
一月末、徐々に明るさを増す日射しに春待つ心が段々強くなっていきます。 いち
早く感じる春への気配や、秋から冬への季節の移ろいなど、この地なりの季節感と
云ったものがありますから、小諸の冬はやはり十二月・一月・二月ということになり
そうです。このブログではもっと短いかもしれません。
(22 January 2009 長野県小諸市 古城址・三ノ門)
【八ヶ岳の麓で】
全面結氷した湖で、時折 「コォーン」 と響く乾いた音 ―― 厳冬の厚くなった氷が発する音です。 この地の、春の遠さを伝えるかのように響きます。
(January 2009 長野県南佐久郡 小海町・大月湖にて)
●関連記事:こちらをクリック → 緑ひびく (May 2007 大月湖)
【 白菜 (Brassica rapa var. glabra)】
おなじみの白菜ですが、原産地は地中海沿岸で、明治時代に中国大陸から日本に伝わったと云われています。
写真の白菜は、軽井沢に近い高原野菜農家のR.tsuchiyaさんが、有機農法で作ったという自家用の白菜です。 たくさん戴いたうちのひとつですが、一抱えもある大きさ、姿の美しさ、その美味さは見事というほかありません。
ユーラシア遙か、西洋のDNAを感じる画になる白菜です。
(Nov. 2008 長野県北佐久郡御代田町)
【大寒の頃・浅間山】
(日本気象協会長野支店発表) 24日、日本付近は冬型の気圧配置となり、上空
には強い寒気が流れ込む。 県内は、北部は山沿いを中心に雪が降りやすい。 中部
や南部は晴れ間がでるが、西側の地域で雪の降る所がある見込み。
夕方、南谷のウオーキングから帰ってくると、吹雪いていた山は晴れ上がっていた。
―― 今夜は凍(し)みるぞ、 きっとね。
(24 January 2009 長野県小諸市 自宅にて)
【しなの鉄道・115系電車】
軽井沢 中軽井沢 信濃追分 御代田 平原 小諸 と、浅間山麓の高原の駅を
下ってきた鉄路は、薄銀色にひかる千曲川に沿ってさらに上田・長野方面へと下っ
て行きます。
雪の朝、長野方面へ向かう115系電車。 みすず刈る信濃の国 …… 北信濃と
東信濃を結ぶ ” しなの鉄道 (旧JR信越本線) ” です。
(22 January 2009 長野県小諸市 小諸駅にて)
【LP盤】
LONG PLAYING 33 1/3 R.P.M. の表示 ―― 遠い日のシャンソン そして
12AX7 12AU7 6BQ5 …… 真空管式プリメインアンプリファイアー、 あの
自作アンプ の澄んだ音がよみがえってきます。
(22 Nov.'08 群馬県渋川市 日本シャンソン館にて)
【続・こぎつね天文台】
御牧ヶ原の小さなドーム …… 天文誌のグラビアにもなったという、 茨海小学校付属・こぎつね天文台(台長 Mr.Takeru K.)です。
氷点下の夜、降る星々、冬の星座は静かにめぐります。
(January 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 こぎつね天文台)
【あご干し (Cypselurus agoo agoo)】
海を遠く離れた山国の窓辺で
一人の少女が海魚をデッサンしている
魚は一尾のあご干し
(17 January 2009 長野県小諸市 御牧ヶ原 茶房・読書の森 にて)
【 宮沢賢治詩集 『春と修羅』 青森挽歌より 】
巻積雲のはらわたまで
月のあかりはしみわたり
それはあやしい蛍光板になって
いよいよあやしい苹果の匂を発散し
なめらかにつめたい窓硝子さえ越えてくる
(Drawing : 16 January 2009 長野県小諸市 Sozanan)
●こちらの記事もご覧ください → 宮沢賢治著 『風の又三郎 (終章)』
真冬日のからまつの枝ほぐれし午後
海抜700m 厳冬、この日の最低気温は氷点下9.7℃、それでも午後ともなれば
キーンとはりつめた大気が少しだけなごむのを感じます。
(January 2009 長野県佐久市 長野牧場にて)
【雪中の雉 (Phasianus versicolor)】
” こいつぁ春から縁起がいいわぃ~ ”
吉三ならずとも、思わず見得をきりたくなるような雪中光景です。
(11 January 2009 長野県小諸市 自宅にて )
●関連記事 : こちらもどうぞ → 雉(Feb.2008)
【石焼いも売り】
冬の風物詩、街道をゆく ”石焼きいも売りの声”
「 おじさん おまけしてね! 」
「 ありがとね~ きれいなおねえさんには この大きいのがええな 」
(フォトスケッチ 平成21年1月11日 長野県東御市 海野宿にて)
【ひよどり (Hypsipetes amraurotis)】
いままで雪らしい雪は降りませんでしたから、今朝の積雪に野鳥たちは大わらわ
です。 餌台は千客万来、ヒヨドリが食べ物を催促しに窓辺までやってきました。
(9 January 2009 長野県小諸市 自宅にて)
【南天 (Nandina domestica)】
年の暮れになると毎年正月用の見事な南天を届けてくれる家があった。 近在の農家で、老いた夫婦二人で暮らしていたが、やがて両養子を迎え、孫が届けてくれるようになった。 父はそれを古くからの流儀にのって上手に生けた。
その家は古くは生け花の師匠であったと云い、先々代の頃より南天一枝に託した床しいお付合いをいただいていたようである。
あれから四十年余り、老夫婦はとうに亡くなられ、一家もお孫さんの勤務の都合で街へ移られたという。 空き家となった屋敷の隅に南天の実が赤々と茂っている。
(December 2008 長野県上田市 塩田平にて)
【霧氷の森】
厳寒の朝 霧氷の森に入る
(5 January 2009 長野県小諸市 浅間山麓にて)
たちまちにして凍りついてしまった
ゆうべ途中まで考え込んでいた悩みも
ぼんやりと見定めた遠くの道しるべも
中途半端なままでそのままで
きっぱりと気持ちよく凍てついたのだ
ああいっそずうっと凍っていたい
だらだらとほどけるくらいなら
冷たく凍り続けていたい
(6 January 2009 詩 ルカ)
【浅間山南麓にて】
浅間山にむかって広々と続く草地、 氷点下7℃ 白さをます噴煙。
今冬、本格的な雪はまだない。
(5 January 2009 長野県北佐久郡 御代田町 (独立行政法人)畜産草地研究所)
【夕日の丘】
上っていったそのなだらかな丘は淡い落日の光のなかあって、あとはただ夕闇色
を見せ始めた蒼空がひろがっているばかりでした。
(4 January 2009 長野県東御市 御牧ヶ原)
【雪国】
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
三好達治 『 雪 』 を想い起こさせる雪中の集落。
写真記録には 「2007-2-17 糸魚川街道にて」 とあった。
(フォト 17 February 2007 新潟県/長野県 糸魚川街道にて)
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