栃の木
【栃の木】
9999枚の葉、初霜があって栃の木が大葉をつぎつぎと降らせています。
(31 October 2008 長野県小諸市 自宅にて)
【ひつじ雲】
北国から初雪の便りが届く季節になりました。
夕刻の空に広がる高積雲(ひつじ雲) ―― 寒気をともなった気圧の谷が、
列島上空を通過しています。
(30 October 2008 長野県東御市 御牧ヶ原)
・ 信濃毎日新聞社主催の 「信毎ホームページ大賞2008」 が発表されました。
ブログ部門にノミネートされました『信州・浅間山麓から』 は、少々残念ですが、
入賞はなりませんでした。
『信州・浅間山麓から』へ、感想・コメント・投票をいただきました皆様、ありがとう
ございました。 これからもよろしくお願いいたします。
蒼山庵 拝
【タペストリー】
花房のタペストリーがあります
ラベンダー咲く丘 白い浮雲
ドイツカシワの森に風ひかり
チムニーの家は淡き煉瓦色
ステッチでつないだやさしき夢 叶いましたかな ――
(28 October 2008 長野県小諸市)
【噴火想定】 自衛隊機UH-60JAによる医薬品投下
爆音を轟かせて次々と飛来するヘリコプター。 浅間山が噴火して、空震・噴石・
降灰による被害が発生し、警戒レベルが避難準備に引き上げられた、そんな想定
の下で行われた防災訓練。 爆発型のブルカノ式噴火として知られ、市街地も、わ
が家の地域も、噴出物堆積層の上というから、この地ならではのシナリオである。
当の浅間山は一日中、雲の中に姿を隠していた。 このところ噴煙のやや多い日
が続いている。
(26 October 2008 長野県小諸市 天池総合運動場にて)
麗しき秋のシャンソンコンサート 小林美恵子さん
18 October Chanson live (2nd stage)
小林美恵子 P. Chikara Kobayashi
・ ラ・リベルテ
・ やさしく愛して
・ 忘却
・ 恋のロシアン・カフェ
・ スカーフ
・ アコーディオン弾き
・ 百万本のバラ
(群馬県渋川市 日本シャンソン館にて)
Japan chanson museum/Approved
【はぜ】
はぜが並び始めました。 小中学生の頃、この時季に二週間ほどの農繁休業が
ありました。
当時、農作業のほとんどは人手に頼っていましたから、子供たちもまたその一員
として、それはもう懸命に手伝ったものでした。
子供たちにとってはたいへんな作業でしたが、働くなかで、家族への思いやりや、
達成感といったものを、自然と学びとっていった。そんなふうに思えるのです。
次兄(当時小学6年生) の 『 秋の農繁休業日記 』 より
昭和27年10月27日
午前は、竹の裏の田の稲かりをやった。小さいが、とてもほそ長い田だ。三人で
かった。90坪なので、午前におわった。
午後は、はぜかけだ。田についてまるけようとすると、雨がふってきた。が、父は
これを全ぶかけてしまおうといった。
雨は、ひどくなって、田がぬかるようになってきたが、みんな、早くおわりたい一心
で、一しょうけんめいだ。ぼくひとりで運んで、父がかけた。 母と兄は、まるけた。
帽子が、びちゃびちゃだ。つゆが首に入って冷たい。 四時ごろ、やっと終った。
やれやれと、ようやく、せいせいした。うれしかった。
白さん畑のよこの、たけやぶのうるしが、紅色にそまって、とてもきれいだ。 かき
の木の葉が、下の方がなくなって、かきが無数になっている。
もうじき、冬がくる。 大池の草原で、親子の牛が、もうもうと、ないていた。
(Photo. 平成20年10月 長野県小諸市 美里にて)
【八ヶ岳山麓の村で】 野辺山原から八ヶ岳 (赤岳・横岳)
山巓秋色、高原野菜の収穫も終わりに近く、大気が日々透明度を増しています。
(12 October 2008 長野県南佐久郡 南牧村・野辺山にて)
【続・小諸市本町界隈】
いかにも古いといった構えの紙屋があって、陳列窓に和紙が掛けてあった。
朱がひと際あざやかだが、総じて 品がまさっているように見えた。
手前に金銀の鶴亀と、松竹梅の手細工が置かれている。
「 結納セットあります 」 と、小さく案内書きがあった。
(平成二十年十月十日 長野県小諸市 本町にて)
【ムラサキシキブ (Callicarpa japonica)】
「 ひと枝 どうぞ …… 」 と、いただいた小路の秋。
(10 October 2008 長野県小諸市 古城にて)
【すすき】 宮沢賢治著 『銀河鉄道の夜』 より
ジョバンニは、白鳥と書いてある停車場のしるしの、すぐ北を指しました。 そっちを見ますと、青白く光る銀河の岸に、銀いろの空のすすきが、もうまるでいちめん、風にさらさらさらさら、ゆられてうごいて、波を立てているのでした。
(8 October 2008 長野県小諸市 )
【 八ヶ岳高原線 (JR小海線) 】
八ヶ岳山麓、雷雨が近づいた午後の渓谷を、キハE200・ハイブリッド列車が軽やかにレール音を響かせて下って行った。 ―― やがて大粒の雨。
(July 2008 長野県南佐久郡 JR小海線 小海駅-松原湖駅間で)
【四季の断想・十月】
一頭の馬、ボロディンの交響詩が聴こえたような気がしました。
(2 October 2008 長野県 美ヶ原高原)
ひとみなにうつすの
こころなにきくの
くちびるなにうたうの
たのしみなの
たのしみなの
あしたみるゆめ
あしたきくうた
あしたかおるくさ
(4 October 2008 詩 ルカ)
【襖 絵】
生家に、梅の春夏秋冬を描いた六枚一領の襖絵がある。 旅の絵師が逗留して描いたものと伝えられているが、時代を含め定かではない。
この小さな農村の集落史によれば、かつて ”華と書と作法” が男子の嗜みとされ、また歌舞伎を演じていたとの記述がある。
神々への祈りとともに、村特有の文化が熟成され人間形成に大きく作用していたようである。
この襖絵もおそらくはそんな背景の中で描かれたものに違いない。
襖には、私が小さい頃に指であけた穴が今もそのまま残っていた。
(平成二十年八月 長野県上田市 生家にて)
【美ヶ原熔岩台地】
標高1900m、天空に至る道。
そんな道を時折、牧場番小屋の車がやってきます。
尾崎喜八 『 美ヶ原熔岩台地 』
―― 秋ガ雲ノ砲煙ヲ ドンドン上ゲテ
空ハ青ト白トノ 眼モサメルダンダラ
物見石ノ準平原カラ 和田峠ノホウヘ
一羽ノ鷲ガ 流レ矢ノヨウニ落チテ行ッタ
〈 美しの塔 ・ ブロンズ詩碑より終章 〉
(October 2007 美ヶ原高原 長野県 松本市/小県郡長和町)
●こちらの記事もご覧ください → 尾崎喜八 『 峠 』 終章より
【ベニテングタケ/プティリッツァの森で】
北八ヶ岳の奥深く、プティリッツァが住むと伝えられています。
(September 2008 長野県南佐久郡 小海町にて)
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