« 蓼科山の見える丘 | トップページ | 善光寺山門 »

2008年5月17日 (土)

方丈記

08515_e_img_5633

【 方丈記 】
 十数年前のこと ―― 家内が旅行で留守の間に、居間を木くずだらけにして彫り上げた ” 庵名扁額 ”。  会心の作と思ったのだが、「 みっともない 」 の一言でたちまち玄関から取り外されてしまった。   仕事に夢中になっているうちに、家の主役はいつの間にか家内に移っていたと、この一件で気付いたのだが、最早手おくれであった。
 今や、この家で自由になるのは、パソコン周りのわずか一丈四方といった仕儀である。 まさに庵の如しであるが、この頃は、居候的庵主の座もそうわるくはないと思ったりもする。 文机ならぬパソコンに向かう方丈の日々…… このブログは謂わば 『 現代版方丈記 』 と言えなくもない ( ご笑読のほどを )。

 ” 庵名扁額 ”は今も健在である。 方丈の壁に掛っている。

(平成20年5月17日 長野県小諸市 自宅にて)

|

« 蓼科山の見える丘 | トップページ | 善光寺山門 »

コメント

主人が十数年前草庵の名前を彫ってくれました。当家も軒には掲げずに植木に隠れた小窓の内側にひっそり置かれています。・・・主人が置いているのです。古びて来ましたのでそろそろ陽のあたる場所へと考えています。結婚以来私が主役でございます。(笑い)

投稿: 宗邦 | 2008年6月29日 (日) 13:09

宗邦様
備前の国にも ご同輩がおられたかと、笑ってしまいました。
ご主人さまへよろしくお伝えください 

投稿: 蒼山庵  | 2008年6月29日 (日) 16:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 蓼科山の見える丘 | トップページ | 善光寺山門 »