川 面
【川 面】
川音がしだいに静まっていく 冬 光る川面に小さな鳥影があった
(December '03 長野県佐久市 滑津川の畔で)
おもわず顔をあげたんだ
きらきらが胸にとびこんできたから
そうだ一人じゃあなかった
このかけら抱いて行く
おそれずに前向いて行く
(1 December 2007 ルカ)
【川 面】
川音がしだいに静まっていく 冬 光る川面に小さな鳥影があった
(December '03 長野県佐久市 滑津川の畔で)
おもわず顔をあげたんだ
きらきらが胸にとびこんできたから
そうだ一人じゃあなかった
このかけら抱いて行く
おそれずに前向いて行く
(1 December 2007 ルカ)
【コロボックル ヒュッテ】
『邂逅の山』 『霧ケ峰通信』 『遠い人 遥かな山』 『孤独と夜』 『高原の音楽譜』
… 読み親しんだ、随想、断想の数々。
手塚宗求著作の原点、霧ケ峰高原 「 コロボックル ヒュッテ 」。
(23 November 2007 長野県諏訪市 霧ケ峰高原)
【読書の森のノン】
休日のウォーキングは、農大の森への 3.1Kmです。
いつも一緒なのは 「読書の森のノン」 です。 その喜びようといったらありま
せん。 風の子のようにクルクルまわって飛び出していきます。
(平成19年11月24日 長野県小諸市 御牧ヶ原・茶房 「読書の森」 付近で)
【イルフ童画館】
武井武雄童画の世界 「 イルフ童画館 」、 諏訪湖畔のやさしきゆめ空間。
吹き抜けにゆれる大きなオブジェ、人皆みるゆめは …
(Photo. 平成19年11月23日 長野県岡谷市 イルフ童画館にて)
●オブジェは、武井版画作品 「 鳥 №11 」 をモチーフに制作されたもの
●Photo. : ポスタリゼーション処理
【霧ケ峰・初冬】
硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳 … 八ヶ岳の山なみを望む、強清水の丘。 短日の夕陽を受けて、ススキの原がどこまでも続いていた。
(平成19年11月23日 長野県諏訪市 霧ケ峰高原にて)
【夕日の中を】
大空の果てに新雪のアルプスが輝いていた。
標高1700m、霧ケ峰高原・グライダー滑空場。 一日の終り、夕日の中をいく
ASK13型機があった。
(平成19年11月23日 長野県諏訪市 霧ケ峰高原にて)
【小雪の候】
二十四節気の小雪。 豪雪地の北信濃では、昨夜からの雪が十一月としては記録
的な大雪になったという。
居間の窓に冬の浅間嶺が見えている。 内陸性気候のここ東信濃は、わずかに風
花が舞うのみであった。 寒気とともに大気はますます澄みわたり、冬晴れの日が続
くようになる。
(Photo. 平成19年11月21日 長野県小諸市 自宅にて)
【薔薇 (Rosa)】
17日朝、例年より半月以上も遅れて初霜があった。 初夏から咲き続けていた、終
りの薔薇が、白く霜の結晶に被われていた。
アイルランド民謡の 「 庭の千草 」 は薔薇を歌ったものという。 その優美な姿に似
ず、なんとも力強い花である。
(平成19年11月17日 長野県 小諸市 自宅にて)
【ギンドロ (Populus alba) の月】
三日月の夜、ギンドロの若木が銀色の葉裏を見せて、密やかな光りを放ち始めて
いた。
(平成19年11月15日 長野県 小諸市 蒼山庵にて)
日を浴びた緑
月を浴びた銀
ほんとうのシアワセを
わたしも誰も知らない
(17 Nobember 2007 ルカ)
【 浅間山と小諸 ・ 島崎藤村 】
明治32年(1899年)早春 、小諸義塾に教師として赴任した島崎藤村は、後に小諸の風光を次のように回想している。 今も変わることのない風光、文学と歴史の街、小諸である。
実際私は小諸に行って、饑え渇いた旅人のやうに、山を望んだ朝から、あの白雪の残った遠い山々 ―― 浅間、牙歯のやうな山続き、陰影の多い谷谷、古い崩壊の跡、それから淡い煙のやうな山巓の雲の群れ、すべてそれらのものが朝の光を帯びて私の眼に映った時から、 私はもう以前の自分でないやうな気がした。
参考文献 : 小諸市 竹沢書店発行 林 勇 著 『 浅間山と千曲川と小諸 』
(写真 : 浅間山と小諸 平成19年11月 長野県小諸市 小諸大橋より)
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【山のカモメ (Larus ridibundus)】
海から遠く離れた、本州中部山地の山田池の水面を飛ぶ白いカモメ ―― 子供の頃に信州塩田平で見たあのカモメは、夢の中の光景であったかと、長い間そう思っていた。
その光景を再び目にしたのは四十年後の信州佐久平であった。 水面を舞う数羽のユリカモメ (Larus ridibundus)。 シベリアからの渡り鳥で、さらに南へ渡っていくという。 ―― 晩秋に見る、遠い記憶 ” 山のカモメ ” である。
(8 November 2007 長野県佐久市 杉ノ木貯水池)
【カラマツ樹林 (Larix leptolepis)】
カケスらしい鳥影が見えていたが、やがて姿を消した。
峠の南は山裾三里、カラマツの黄葉でおおわれていた。
(3 November 2007 長野県 小諸市 高峰高原・車坂峠にて)
【梢いっぱいの空】
上信越高原国立公園・浅間連峰
ダケカンバは既に黄葉を落とし 梢いっぱいの空
(平成19年11月3日 長野県 小諸市 高峰高原)
足元には黄色のあったか
手の先には空色のあったか
体の中にはむずむずと
小さな小さな黄緑のあったか
これから訪れる
白の時の前に
(4 November 2007 ルカ)
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