ほたる (Luciola cruciata)
【ほたる (Luciola cruciata)】
それは深い闇の奥底で 幼き日を照らしだすかのように明滅していた
(平成19年6月30日 長野県 小諸市 御牧ヶ原にて)
【ほたる (Luciola cruciata)】
それは深い闇の奥底で 幼き日を照らしだすかのように明滅していた
(平成19年6月30日 長野県 小諸市 御牧ヶ原にて)
【ゲミュートリッヒ ペンション・飛騨の森】
ドイツ人の好きな言葉に ” ヴォーンリッヒ(住み心地が良い) ” とか ” ゲミュートリッヒ(居心地が良い) ” というのがあり、ドイツの人々の生活の基調を示す言葉となっている。 (出典 新潮文庫 八木あき子著 ・ ドイツ婦人の家庭学)。
ドイツ婦人の清潔・整頓・掃除好きは知られるところですが、ドイツを旅して、ぴかぴかに磨きあげられた窓や、住居の内外、町全体の清々しさに接しますと、かのドイツ婦人のなせる業かと改めて感心するのであります。 わが家にも、これに負けず劣らず、掃除魔のような御仁が一人おりまして、その徹底ぶりはたいしたものですが、先日、飛騨の旅でお世話になったペンションには随分と感心しておりました。
そのペンションというのは、内外ともに隅々まで実に清潔に維持されていたのは勿論ですが、全体の調度から小物にいたるまで、さりげなく、そして見事に心配りされていて、”上質な時間がながれている ” といったふうな、実に心地よい空間を容つくっていたのでした。
それは、もの静かなオーナー夫人の家庭の延長であるに違いなく、家庭婦人の美学といったものが感じとれるのでした。 初夏の旅の、深く美しい緑とともに印象に残るペンションでした。 この ” ゲミュートリッヒ ペンション ”は 「 飛騨の森 」 といいます。 旅から帰って、家内の掃除魔ぶりにいっそう拍車がかかったのは云うまでもありません。
(Photo. : 23 June 2007 岐阜県高山市 ペンション飛騨の森)
【合掌造りの村 (越中・五箇山)】
山あいの静かな暮らしをつなぐ道。 大屋根のむこうで犬の声がしている。
【集落の茶屋で】
茶屋の若主人は快活で たえず動いている。 野菜の水くれを始めた。
(平成19年6月23日 富山県 南砺市 五箇山・菅沼合掌集落にて)
●こちらの記事もどうぞ → 旅のことば(飛騨)
【合掌造りの村 (白川郷)】
観光のざわめきから離れるにつれて、山の深さや集落の容といったものが見え始めた。
【合掌造りの家】
白川村 御母衣 : 重要文化財・旧遠山家民俗館
(平成19年6月23日 岐阜県 大野郡 白川村にて)
●こちらの記事もどうぞ → 越中・五箇山(合掌造りの村)
【飛騨を行く ・ 飛騨古川町】 瀬戸川と土蔵家並
昔気質が生きる町、飛騨古川町。 司馬遼太郎は飛騨紀行の中で、この町を次のように記しています。
ともかくも古川町の町並には、みごとなほど気品と古格がある。 観光化されていないだけに、取りつくろわぬ容儀や表情、あるいは人格をさえ感じさせるのである。
(出典: 朝日選書 703 司馬遼太郎 旅のことば)
【古川町殿町 ・ すいれん】 軒先のつくばひに さりげなく睡蓮をうかべる町屋の粋
【古川町本町 ・ 京染め店】 伝統技術に裏うちされた商いの確かな佇まい
(平成19年6月22日 岐阜県 飛騨市 古川町にて)
●こちらの記事もどうぞ → 合掌造りの村(白川郷)
【キジバト (Streptopelia orientalis)】
庭の栃ノ木で、ハトの声がしきりにしていたが、気がつくと巣ができていた。
悪猫 ” ドラクロワ ” も 気がついたようだ。
(家内とドラクロワの猫戦争がまた始まるぞ)
(平成19年6月20日 長野県 小諸市 自宅にて)
【梅雨入り】 狼森から北アルプス・槍穂高連峰
気象庁の発表では、14日に関東甲信越地方が梅雨入りしたと伝えているが、何
故か、すばらしいお天気続きである。 中・長期予報ともなれば予測難しか、最後
は丁半 ・・・ そんな人間臭さが感じられて実によい。
―― 御牧ヶ原に見事な夕景がひろがっていた。
(June 2007 長野県 小諸市 御牧ヶ原 狼森にて)
【タニウツギ (Weigela hortensis)】
峠の道は 陽がたかく タニウツギの花が盛りだった
(16 June 2007 長野県 飯山市 関田峠への道で)
【ブナ林にてⅠ(Fagus crenata)】
信濃・越後国境の山、樹齢200年 巨木の森に 木精(こだま)響く.。
(平成19年6月16日 長野県 飯山市 関田峠・茶屋池ブナ林コースで)
(出典:文渓堂 音読詩集2 [学習指導要領準拠] くまさん 詩人 まど・みちお)
「 R子せんせい ぼくの きいて 」 歌うように暗唱したのは くまさんの詩
「 あんしょう できちゃったM くんがいて よかったね M くん 」
(平成19年6月9日 家族の話題の中から)
【ヤマツツジ (Rhododendron)】
北八ヶ岳の裾野、八千穂高原。 緑雨の林にヤマツツジの赤き色映え。
(平成19年6月9日 長野県 南佐久郡 佐久穂町 八千穂高原にて)
【北国街道にて】
蕎麦屋の奥座敷から見る、格子で小さく仕切られた通りは、どこか洒落ていて大正浪漫といった趣きがある。 それが旧い家の赤屋根や通りに咲く花の色が硝子戸に映っているからだと分かったのは、通りの陽射しが急に明るく感じた時であった。
(平成19年5月29日 長野県東御市 北国街道海野宿にて)
【六月の雨 (Aesculus turbinata)】
雨にぬれる葉 ・・・ 葉にふりそそぐ雨
むかし 庭隅にうえた栃の木 六月の雨
(平成19年6月6日 長野県 小諸市 自宅にて)
【雷 神】
義母の追善法要があった。 方丈さまの法衣の肩で、俵屋宗達の ”あの雷神 ”が
大見得をきっていた。 深入禅定 見十方仏 ―― こころ細やかな反面、大層 お
おらかだった義母のことであるから、この可笑しくもまた畏敬の念を抱かせる雷神を
も、恰好の茶のみ相手にしてしまうに違いない (合掌)。
( 平成十九年 初夏 )
【六月はいっせいに花ひらく】
「 六月はいっせいに花開く 」 という 古いミュージカルの曲がありました。
この曲を好んで聴いたという訳でもないでしょうが、
ライラック、アイリス、薔薇の花 …… ” 六月は西洋の花ひらく ” そんなイメージが、いつの間にか摺りこまれていました。
(9 May 2007 長野県 東御市で)
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