淡 雪
(平成19年3月31日 長野県 東御市 御牧ヶ原 南部にて)
【春浅い日】
春浅い日、 御牧ヶ原の大地を満たしていた光りは、やがて 金色の粒子と
なって 弾け、一郎の体のなかを ぐるぐるまわるのでした。
(19 March 2005 長野県 小諸市 御牧ヶ原 狼森で)
【山羊 (Capra hircus)】
山羊 ・・・ これほど やさしい動物は ほかに知りません
(平成19年3月25日 長野県 佐久市 長野牧場にて)
陽のふりかかった草たべて
こんなにやさし 乳白いろ
つんつんの先 たべてくれ
おかげでみんなまあるいね
(28 March 2007 ルカ)
【 小さな駅で 】
16:17発 小諸行キハ110、 二両連結の気動車から降りた小さな子が、車掌さんに 話しかけた。
( March 2007 長野県 小諸市 JR八ヶ岳高原線(小海線)・美里駅 )
【白樺の林で (Betula platyphylla)】
白樺の根元には まだ白々と雪がひろがっているが 枝先にけぶる淡赤色の春
(平成19年3月23日 長野県 上田市武石 巣栗にて : 旧 小県郡 武石村)
【街中のアオサギ (Ardea cinerea)】
街中のヒマラヤ杉のてっぺんで アオサギが巣づくりをはじめた三月の午後
― 珈琲ギャラリー Seidenstraβen 前で ―
(23 March 2007 長野県 上田市 丸子にて)
【サン=テグジュぺリのように】
飛行服に身をかため、滑空機(グライダー)の傍らに立つ青年…… 同じ三男坊の叔父である。 小学校の教師で、一時期、陸軍の滑空機の教官であったとは聞いていたが、初めて見る写真である。 裏書きには”昭和19年12月 陸軍盾津飛行場にて” とある。 この飛行場は、東大阪市にあった陸軍の訓練用飛行場で、実戦に使用されることはなかったという。 ウェブには、現在の盾津中学校の地籍にあたり、記念碑だけが残っているとあった。
先年、92歳の長寿をまっとうした叔父だが、戦争の時代を生きた父親や叔父たちのこのような写真を見ると、私の生きてきた過程などは、余りにも おとなしく まとまったものに思えてならない ―― それは平和な時代に生きているという証しに他ならないのだが。
(平成19年3月 彼岸墓参の折に 長野県上田市 実家にて)
白い道 ―― それは 懐かしい時へ つづく道、そんな気がしてくるのです。
(平成19年3月21日 長野県 小諸市 御牧ヶ原にて)
ページが開くと
「白い道」
空、
雲。
雲の道かぁ・・・
ふわふわかなあ
たよりないかなあ
こわいかなあ
きもちいいかなあ
どこにつづいてるんだろうなあ
なあんて
ひとしきり楽しんでいました、うっとり、
春だから。
( 22 March 2007 ルカ )
【黒 猫】
わが家の庭を荒らしまわっていた ” ドラクロワ ”
しばらく 姿を見せないと思ったら こんな処にいた!
(18 March 2007 長野県 上田市 丸子の珈琲屋で)
●こちらもご覧ください → 猫 (Dances with cats)
【万歩計】
以前、ブログで 「 犬のソナとミーシャの歩幅を測りたいのですが……」 という、Yさんからの問いに、「 万歩計を付けてみたら どうでしょうか 」 と、かなり無責任な答えをしたことを思いだした。 試しに、シッポを振っているノンに、万歩計を背負わせてみた。 大喜びで、くるくるまわって、跳び上がったノン ……
読書の森から農大の丘まで往復 3700m、 戻ってチェックした万歩計は、53歩を指していた。
ノンの歩幅は…… ” わっ 70m ” だ !!
―― よく見ると、ノンの背中の万歩計は上下逆さまに取り付けてあった。 犬に 万歩計を逆さまに取り付けてやると、 犬は ” 空を飛ぶらしい ” 。
(平成19年3月17日 長野県 小諸市 御牧ヶ原 農業大学校にて)
●関連記事 → 読書の森のノン
●Y ( ヨピ)さんのブログ → ホッと ひと息 ~♪
◆ヨピさんのブログ記事から(H19-3-24) → ヨピさんとソナの「万歩計 ~♪」
【白壁】
太陽が春分点に近づいている ―― 木もれびの美しい白壁があった
(平成19年3月18日 長野県上田市 丸子にて)
光は向き合うを選ばず
気 葉 壁 地
顔 背 手
そして心
ただまっすぐ まっすぐ
( 19 March 2007 ルカ )
【浅間山麓の街で】 ― 小諸郵便局より北アルプス遠望 (槍穂高連峰) ―
手紙を出しに行った街 ―― 夕闇は千曲川の谷の方から上がってきた
(19 March '05 長野県 小諸市 小諸郵便局にて)
【ふしぎな地図 (御牧ヶ原)】
いつ、誰が作ったものなのかは よく分かりませんが、一枚の御牧ヶ原の地図があります。 Shiro-oike (四郎大池) や Okamimori(狼森)、 それに ここ Dokushonomori(読書の森) だって載っていますから、随分よくできた地図だと思っておりますが、不思議なことに、この地図をみて、まっすぐ目的地についた人は誰一人いないと云うことです。 いつの間にか、深い森や林、まあるい丘や、キラキラ光る小さな池の畔などを遠まわりしているといいます。
地図のせいなのか、御牧ヶ原がそうさせるのかは、よくは分かりませんが、御牧ヶ原の おおらかさや美しさを知るのは、そんな時です。
(平成19年3月11日 長野県小諸市 御牧ヶ原 茶房・読書の森にて)
●この記事は、ブログ ” 御牧の丘 倶楽部 ” にも掲載されています。
【慈眼視衆生】
散策道におわす観世音菩薩 具一切功徳 慈眼視衆生
―― まもなく 彼岸の入りである
(平成17年3月11日 長野県 小諸市 南谷にて)
薄くつむられた眼差し・・・だが
生きとし生けるものの喜びを聴く
こぶしの蕾のひらく音を
蝶の夢のひろがる音を
ワタシの心の弾ける音を
( 14 March 2007 ルカ )
【夢みる蝶】 ― ツバメシジミ (Everes argiades) ―
パソコンのCRT上に とつじょ飛びだしてきた ちいさな蝶
データには 「 20 July 2003 春日渓谷にて 」 とあった
(Photo. : July 2003 長野県 北佐久郡 望月町 春日/現佐久市 にて)
【コブシ (Magnolia kobus)】
ふと見上げた枝の 銀ねず色 ・・・
あの 純白の花ひらくのは 四月 高原の春へのプレリュード
(平成19年3月11日 長野県 小諸市 御牧ヶ原 農大の森で)
【茶房・読書の森で】
終日 風が吹いていた。 クヌギの木が身をゆらし、萱がぼうぼうと鳴っていた。
こんな日 ・・・ 茶房では 会話が弾みます。
(平成19年3月11日 長野県 小諸市 御牧ヶ原 「茶房・読書の森」 で)
●茶房・読書の森 のブログ紹介 → 「 信州小諸 里山の楽しみ 」
【せつぶん草 (Eranthis pinnatifida)】
冬のなごり色か…… 雪の白さをみせて節分草が咲いている。
(平成19年3月10日 長野県千曲市戸倉 にて)
●二週間は早いという今年の春 ―― 花便りがあって、S夫妻と 北信濃に節分草を訪ねた。
【旅のことば】
家内が挿み込んだらしいカエデの葉 ―― その年に行った、飛騨の文章に目がとまったらしい。 古川の町の、品のよい佇まいがうかんできた。
― 司馬遼太郎 旅のことば 朝日新聞社編 ―
山国で、高冷で、生産性がひくかったればこそ、文化が沈殿し、いい酒のように熟成されたのである。 いま飛騨はかえって新鮮なのではあるまいか。
(二十九巻 飛騨紀行)
(平成19年3月9日 長野県 小諸市 自宅 にて)
【シーサー (Seaser)】
漆喰赤瓦の屋根で、大空を呑みこんでしまうくらい大きく口を開けて、めいっぱいおっかない顔をしているつもりのようであるが ―― やってきた魔物たちは、笑い転げてしまうに違いない。 除災招福、おおきな幸せがやって来そうである。
(November 2004 沖縄県那覇市 首里坂下通り・松川東信号付近にて)
【夢の中で】
昨日今日と外での会議が重なって、少々 くたびれていたらしく、いつの間にか眠っていた ―― 夢のむこうに夕景がひろがっていた。
(Photo. : 平成19年3月3日 長野県 東御市 御牧ヶ原 南部)
【お雛さまの通り】
三月 ・・・ 街通りに飾られた、たくさんのお雛さまが、街行く こどもたちを
やさしく 見守っておりました。
●2月23日~3月4日まで、信州・小諸では ” お雛さま展 ” がひらかれました。
(平成19年3月4日 長野県 小諸市 本町通りにて)
【モラ・タペストリー】
モラ・タペストリー ・・・ おそらくは何十万ステッチの運針からなる、このようなものを喜々としてやってしまう女性に、われわれ男どもが、所詮、敵う筈がなく、絶対に盾つくまいと思うのだが、ついつい調子にのって忘れてしまうことが多い。 何度、反省猿にされたことか! おのおの方、ゆめゆめ女性をおろそかにすることなかれ!
●モラ( Mola ) : パナマ共和国のクナ族に伝わる手芸。 その手法で刺繍とキルトに分類される。 日本では1990年代から広まったという。
●作品写真 : 柳沢真理子氏 作品 at 長野県佐久創造館 第26回創造展
(平成19年3月3日 長野県 佐久市 長野県佐久創造館にて)
【ネコヤナギの春 (Salix gracilistyla)】
おりていった千曲川の吊り橋 川面にネコヤナギの春がきていた
(March '04 長野県 小諸市 大杭橋 にて)
最近のコメント