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2007年2月16日 (金)

『峠』 終章より

01318

 尾崎喜八 『 峠 』 終章より

 風は諏訪と佐久との西東から 遠い人生の哀歓を吹き上げて
 まっさおな峠の空で合掌していた

(Image photo.  13 March  2001  長野県軽井沢町 信濃追分)

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コメント

当然
山肌を吹き上げる雪煙と
草たちの傾げ具合は
同じ角度


合奏している
澄んだ音

投稿: ルカ | 2007年2月16日 (金) 20:41

ルカ様  山の詩人と呼ばれた尾崎喜八・・・佐久地方や山岳について著した紀行文や詩にはすぐれたものがたくさんあります。若いときから親しんできた詩人のひとりです。

投稿: 蒼山庵 | 2007年2月16日 (金) 21:52

晴れた日、高峯に上がると尾崎喜八の表現が決して作り事や誇張ではないことが解りますね。
佐久と諏訪から来た雲が関東平野から吹き上がってきた風と本当に合掌しているようです。

投稿: ヘンゼル | 2007年2月17日 (土) 11:50

すごい表現ができるものなんですね。いつも教えられ 勉強になります。ありがとうございます。

投稿: パソコン慣れしてない母 | 2007年2月17日 (土) 13:27

詩!そのものの様なこの写真・・・胸がキュン!となります。

投稿: ヨピ | 2007年2月17日 (土) 15:56

ヘンゼル様  県内の交通路、隣県への交通路はそのほとんどが峠越えとなる信州。峠の数は500を超えると云われています。 ヘンゼルさんの言われるとおり、高峯からは関東、甲州、中信、北信、越後へむかう峠の幾つかを望むことができます。峠はまた文化の交通路でもあります。

投稿: 蒼山庵 | 2007年2月18日 (日) 06:29

パソコン慣れしてない母様  信州の諏訪地方と佐久地方とを隔てる八ヶ岳連峰・・・尾崎喜八のこの詩は八ヶ岳の夏沢峠(標高2440m)でうたったものといわれています。

投稿: 蒼山庵 | 2007年2月18日 (日) 07:06

ヨピ様  尾崎喜八の詩・・・自然と人生、人々の歴史そして文化。 詩人というのはなんとまぁ 深くしみじみとした表現ができるものかと思ったものでした。

投稿: 蒼山庵 | 2007年2月18日 (日) 07:22

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