ステンドグラス
【 ステンドグラス(旧中込学校) 】
信州・佐久平のほぼ真ん中に、現存する 「木造の洋風学校建築」 では日本で最も古いといわれる校舎が残っている。 二階造りで正面にポーチとベランダ、屋根に八角形の尖塔を配した美しい建物である。
鉄道も電燈もない時代、中央から遠く離れた信州の農村で、しかも建てられたのは維新まもない明治8年(1875)というから驚きである。 佐久人の進取の気風と教育への厚い思いが伝わってくる。
階段を上がると、中央廊下の正面に円形の大きなステンドグラスが子供たちの背丈に合わせたようにはめ込まれている。 外光が赤、青、緑、黄色の光りとなって射しこみ、あたりを明るく照らしている。 ここに学んだ子供たちは、その光りの中に、いち早く、新しい時代の到来と開かれた世界を知り、夢を育んだに違いない。
この洋風校舎は 「旧中込学校」 と呼ばれ、現在は教育資料館になっている。 国の重要文化財に指定されている。
(31 March 2002 長野県 佐久市中込 旧中込学校にて)
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コメント
旧中込学校、いいですよね。
私の好きな場所の一つです。
木でしっかりと作られた建物。
木の机、木の椅子、木のオルガン・・
投稿: ユっぴー・コスモス | 2006年4月10日 (月) 18:04