信濃追分にて
【信濃追分にて】
郵便函は荒物店の軒にゐた
手紙をいれに 真昼の日傘をさして
別荘のお嬢さんが来ると 彼は無精者らしく口をひらき
お嬢さんは急にかなしくなり ひっそりとした街道を帰って行く
(立原道造詩集より)
旧い街道を行くと、骨董・古道具を売る店先に赤い丸ポストがすまし顔でたっていた。 夭折の詩人が滞在したという旅館はすぐそこであった。
(Sept.2004 長野県北佐久郡軽井沢町 追分)
●こちらの記事もどうぞ → 丸ポストのある風景(北国街道・小諸宿)
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