【 夜になって雪 】
「 雪を観て楽しむ人の 繁花の暖地に生まれたる天幸を 羨まざらんや 」
(鈴木牧之著 北越雪譜より)
S氏から届いたメールに、日経新聞のコラムに紹介されていたという 『北越雪譜』 の一文があって、文明や交通が発達した今日でも、降り積もった雪で暗くなった軒先を眺めて暮らす人々の思いは同じでしょうか…… と、感想が書いてあった。
このところの豪雪に、雪国に暮らす人々の長嘆息が聞こえてきそうである。
―― 夜になって雪、東信濃に降る雪は三寸にとどかぬ 舞雪である。
(平成17年12月 長野県小諸市 自宅にて)
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