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2017年6月 7日 (水)

機織り機

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【機織り機(はたおりき)】                画像クリック(拡大)

 知人から電話があった。 「機織り機の調整をしてほしい」 とのことであった。 機械メーカーで設計開発の仕事をしていたから、機械のことなら何でも知っていると思っているらしい。
 そこには、近在の農家が昭和前期まで自家用の織りや副業で使っていたという機織り機が10台ほど並んでいて、機織り体験ができるようになっていた。 たいそう人気であるという。
 機織り機は、かつて実家にもあった。 こんなに小さい物であったかと思ったが、幼い子どもの目には、見上げるように大きく映っていたに違いない。 祖母と母親が織っていたのは紬であったと思われる。 障子明かりの中に見た、紺と黄色のあざやかな市松模様が遠い記憶の中によみがえってきた。
 子どもの頃の記憶を旅するかのように、機織り機の調整作業は二日ほどで完了した。 ―― 複雑で根気がいる経糸張り(たていと張り) を続ける女性たち、糸一本一本に手仕事の奥深さや喜びと云ったものを感じとっているふうであった。

 (20 May 2017  長野県佐久市岩村田本町 岩崎呉服店にて)

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