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2005年10月24日 (月)

北鎌尾根

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【北鎌尾根】

 二十代前半の頃、 槍ヶ岳の“北鎌尾根”を単独登攀したことがある。 この尾根は、槍ヶ岳(3179.5m)の北東側に鋭く切れ落ちる岩稜で、当時の山岳案内書には、穂高の滝谷や奥又白谷の岩場を経験しているパーティーにだけ許されるルートとある。 『風雪のビバーク』 の松濤 明や、伝説の登山家・加藤文太郎が逝ったのもこの尾根である。 ホームグラウンドである八ヶ岳の赤岳沢や西壁などは幾度か経験していたが、北鎌尾根の登攀にはなお一年余りの期間をおいた。

 1968年10月6日の登攀記録 (抜粋) : 天候晴れ。 北鎌沢出合6:00、今日の北鎌尾根は 自分と1パーティーのみ、槍の大岩塔、天空を圧す。  独標に達する頃、ガス出て岩塔をおおい流れくだる。 北東壁ルンゼに入る、ガスますます深く岩壁蒼く沈む、小さな落石二度 右方を掠める、15:07完登。 ブロッケン現象を見る。
 山頂は霧がたちこめ、天海の底とでも云うふうな不思議な静寂につつまれていた。 自分の中ですべてが静かな自信にかわり始めたのは、確かにその頃からであった。
                              (平成14年10月 記)

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コメント

はじめまして、tokkoと申します。
短期間で素晴らしいブログを立ち上げられ感心しております。浅間山を検索しておりましたら、貴殿のページを見ることが出来き、また『北鎌尾根』のコラムありましたのでコメントしました。6年前の7月に単独行しました。ただ天候悪く、独標を越えたところで、ビバークしました。私の念願の単独行でした。浅間山の近くに住んでいますので、お遭いしているかもしれませんね。今後ともよろしくお願いします。

投稿: tokko | 2005年10月30日 (日) 22:11

【tokko様】 蒼山庵でございます。ブログをご高覧いただきありがとうございます。 北鎌尾根をやはり単独登攀された由、ご同輩の存在をうれしく思います。当ブログは自然をキーにしておりますが、果たしてどのような展開になりますことやら・・・今後共よろしくお願いいたします。

投稿: 蒼山庵 | 2005年10月31日 (月) 09:43

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